Polygon DMD搭載パターンイルミネーター
Mightex Systems社のPolygon DMD搭載パターンイルミネーターは顕微鏡に接続し、オプトジェネティクス(光遺伝学)で必要とされる細胞レベルの解像度で任意の場所に光を照射することが可能です。内蔵されたDMDコントローラーによって出力する光のパターンを高速で切り替えます。
あらゆる正立顕微鏡および倒立顕微鏡へ接続可能です。
本イルミネーターを使用することであらゆる光の形状、サイズで検体への照射が可能となります。また複数の領域(ROIs)へkHzレベルのスピードでパターンを切り替えながら同時に照射可能です。また純正の光源装置を使用することで異なる波長を本プロジェクターで照射することができます。
オプトジェネティクスを含めたライフサイエンスの研究用途でご使用いただけるDMDイルミネーターです。
特徴
- 細胞レベルの解像度
- 照射面の光の形状、サイズを選択可能
- 6600fpsで光の切り替え
- 複数の領域を同時に刺激可能
- あらゆる顕微鏡と接続可能
アプリケーション
- ニューロサイエンス: 単一セルでの光遺伝学
- セルバイオロジー: サブ細胞レベルでの光刺激
- オプトジェネティクス(光遺伝学)
- 光刺激(Photostimulation)
製品情報
Polygon1000-G(スタンダード)
- 波長:350-1000nm
- 光源:ライトガイドカップリング
- 広い視野に対応するフロントチューブを追加可能
Polygon1000-Gはコア径φ3mmライトガイドを介して光源と接続します。多波長光源を使用することにより、複数波長の混合や切り替えが可能となります。
アプリケーション: Neuroscience Optogenetics, Cell Biology Optogenetics, Photoactivation, Photoconversion
Polygon1000-DL(広視野)
- 波長:350-1000nm
- 光源:ファイバーカップリング
Polygon1000-DLはファイバーを介して光源と接続します。レ高出力のレーザー光源を使用可能なので、広い視野や高照度の照明を必要とするIn Vivo用途に最適です。
アプリケーション: In Vivo Optogenetics, Cortex-Wide Optogenetics, Photoactivation
各顕微鏡メーカーでの照射面積
モデル | FOV | 照射エリア面積 | 顕微鏡(1x 対物レンズ) | |||
Leica | Nikon | Olympus | Zeiss | |||
POLYGON1000-G | Standard | Height/mm | 6.2 | 6.2 | 5.5 | 5.1 |
Width/mm | 9.9 | 9.9 | 8.9 | 8.1 | ||
Diagonal/mm | 11.6 | 11.6 | 10.5 | 9.6 | ||
Pixel Size/mm | 7.6 | 7.6 | 6.9 | 6.3 | ||
Large | Height/mm | 12.4 | 12.4 | 11 | 10.2 | |
Width/mm | 19.8 | 19.8 | 17.8 | 16.2 | ||
Diagonal/mm | 23.2 | 23.2 | 21 | 19.2 | ||
Pixel Size/mm | 15.2 | 15.2 | 13.8 | 12.6 | ||
POLYGON1000-DL | Standard | Diameter/mm | 12.4 | 12.4 | 11 | 10.2 |
Pixel Size/mm | 15.2 | 15.2 | 13.8 | 12.6 |
CONTROL&TIMING | |
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1000 series | |
最大フレームレート|fps | 6600 |
入力トリガー | TTL, BNCコネクター |
入力トリガー電流 | 最小8mA |
入力トリガーディレイ|μs | 50 |
出力トリガーディレイ | ユーザープログラム可能 |
入力アップロードスピード|ms/frame | 4 |
技術情報
最先端の光照明技術-DMDチップについて
Mightex社のPolygonは内部にDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)を搭載しています。DMDは数10万枚のミラーから構成されるMEMSチップで、各ミラーの角度(ON, OFF)を個別に制御することが可能です。この技術により光路に侵入する光のパターンを自在に変化させることが可能となります。Plygon DMDイルミネーターは顕微鏡へ接続することで顕微鏡内の光路を使用し、サンプルへの照射が可能です。
※内部に光源が含まれていないのでMightex社製光源を接続して使用します。
光源に波長コンバイナーを使用することで波長可変しながらパターン投影することが可能となります。
個々の細胞および細胞内成分への同時刺激
Polygon DMDプロジェクターを使用することによりサンプルへ精度高く光を照射することが可能となります。
幅広い波長で光刺激が可能
光の時空間制御と強度制御
光の強度、照射間隔、開始タイミングなどをPolygonで制御可能です。
In Vitro及びIn Vivoでのオプトジェネティクス
Polygon DMDプロジェクターはLEDやレーザーなど様々な光源で使用可能です。Mightex社の自由行動下での光刺激装置OASIS Implantおよび皮質を対象としたイメージング装置であるOASIS Macroとの接続が可能です。
サブミクロン解像度でのUVマイクロパターニング
2光子励起顕微鏡および共焦点顕微鏡などを含むあらゆる顕微鏡メーカーに接続可能
あらゆる顕微鏡モデル(Leica, Nikon, Olympus, Zeiss)に接続可能です。またTTLトリガー信号を可能とするBNCコネクターを備えているため、他社製のラボ機器と同期が可能です。』
Illumination patterns using the Polygon synchronized with slice electrophysiological recordings (Courtesy of Matthew Tran and Dr. Blake Richards, McGill University).
ユーザーフレンドリーな機能を備えたソフトウエア
オリジナルソフトウエアPolyScanにより容易に照射パターンの作成が可能です。